英会話の豆知識 ~ 基礎文法、雑学あれこれ その1
“A”と”THE”の使い方
英語を学ぶ際、多くの人が初めてぶつかる壁のひとつが「冠詞」、つまり、”A”と”THE”の使い分けです。英会話初心者や日常会話で自然に話したいと考えている人にとって、この違いはかなり悩ましいポイントですよね。でも、ちょっとしたコツをつかめば、この使い分けもぐっと簡単になりますよ。
今回は、”A”と”THE”の感覚的な使い方について解説します。
「あるひとつの」と「あの例の(ほら、わかるでしょ?)」をつけてみて、どちらがしっくり来るかで判断するという方法です。この方法なら、初心者でも実践しやすそうじゃないですか?

“A”と”THE”の違い
“A”は「あるひとつの」というニュアンス。具体的には、聞き手がどれだか特定ができない、初めて話題に出るものに使います。一方で”THE”は「例のあの」というニュアンスで、話し手と聞き手の間でどれだかわかっている、つまり共有されているものや、特定できるものについて話すときに用います。
A:「あるひとつの」
まずは名詞の前に、「あるひとつの」と「あの例の(ほら、わかるでしょ?)」をつけてみて、強いて言えばどっちがしっくり来るか。「あるひとつの」ならAをつけます。以下の例を見てください。
”I saw a cat.”(ある1匹の猫を見たよ)
→ 聞き手はどの猫か知らないです。
なので、使うのは”A”ですね。
その他の”A”の例も見てみましょう:
- “I had a dog when I was a child.”
→ (子どもの頃「ある1匹の犬」を飼っていた。聞き手は知らない犬。)
2. “She bought a dress yesterday.”
→ (彼女は昨日「ある1着のドレス」を買った。どんなドレスかはまだ話題にしていない。)
3. “We need a plan for the weekend.”
→ (「ある1つの計画」が必要だね。まだどんな計画か具体的ではない。)
“THE”「あの例の(ほら、わかるでしょ?)」
一方、「あの例の」をつけたほうが自然に聞こえるならTHEをつけます。
“I saw the cat.”(あの例の猫を見たよ)
→ 聞いてる人もその猫について知っています。
なので、”THE”を使います。
その他の”THE”の例も見てみましょう:
- ” I saw the skinny dog again today!”
→ (今日また「あの痩せた犬」を見かけた。聞き手も知っている犬。)
2. “She wore the dress she bought yesterday.”
→ (彼女は昨日買った「あのドレス」を着たよ。文脈で特定されたもの。)
3. “The plan we discussed looks great.”
→ (私たちが話し合った「あの計画」はよさそうだね。既に共有されている内容。)
使い分け、本当に必要なの?
私たち日本人は、AもTheもそんなに気にしなくても、分かってくれるでしょ?と思いがちですが、日常会話の中で、この違いは非常に重要です。間違った冠詞を使うと、ネイティブは混乱したり、誤解してしまうことも。相手との意思疎通をよりスムーズにするためにも冠詞を上手に使えるようになりましょう!
日常会話での応用例
“I bought a book.”(本を買ったよ)
→ どんな本か特定していない。
“The book I bought yesterday was great.”(昨日買ったあの本は素晴らしかった)
→ 前回話した本を特定している。
どうですか?少し納得がいくようになりましたか??
ここでは、実際の日常会話でどのように使うか見ていきましょう。
シナリオ 1:
A: “I saw a movie last night.”(昨晩映画を観たよ。)
→ どの映画かは特定していない。
B: “Oh? What was the movie about?”(え、どんな映画だったの?)
A: “It was the movie about space travel.”(宇宙旅行の「あの映画」だったよ。)
→ 聞き手が話の流れでどの映画か特定できる場合、”THE”を使う。
シナリオ 2:
A: “I need a phone charger.”(充電器が必要だ。)
→ どの充電器か特定していない。
B: “Here, you can use the charger on my desk.”(ほら、私の机の上にある「あの充電器」を使って。)
→ 聞き手と話し手がどれを指しているのかわかる場合。
この基本を守れば、必ずとは言えないけど、だいたいの場面で正しい冠詞が使えるはずです。まずはこの基本を身に着けて、ゆっくり例外やもっと専門的な理解を深めていきましょう。
英語ちょこちょこ練習で効率的にスキルアップ
冠詞の感覚をさらに磨きたい人は、何か英語の記事でも短い本でも何でもいいので、AとTHEだけに注目しながら読んでみるのもおすすめです。そのときに冠詞に注目して「これは共有情報かな?それとも初出かな?」と考えながら読み進めていくと、もっと理解が深まるはず!
英会話スクールで学ぶ利点
こういった微妙なニュアンスを学ぶには、プロのネイティブ講師がいる英会話スクールで学ぶのが一番です。神戸の英会話教室「ザ・ニュービレッジ」では、大人向け英会話から子供向けのレッスンまで幅広く対応しています。特にビジネス英会話やTOEIC対策に力を入れており、発音矯正やビジネス会話スキルを重点的に学びたい方にも最適です。
また、プライベートレッスンでは、個々のニーズに応じた指導が可能です。たとえば、留学準備英会話を受講される方には、実際に海外で使える日常会話や発音のポイントを細かく指導します。さらに、オンライン英会話も提供しており、忙しいビジネスパーソンにも便利です。
ぜひ無料体験スクールを気軽にご利用ください!